1964年の前回のオリンピックに向けて、インフラ整備が急ピッチで進み、景色が大きく変わりました。
当時の映像を、シリーズで公開します。

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東京オリンピックをテレビで世界に伝えるため、“宇宙中継”で映像を送る計画が進みます。

映像は茨城県多賀郡十王町に建設中の国際電電宇宙通信実験所です。
1963年7月7日午後、追尾用パラボラアンテナで
アメリカの通信衛星「テルスター2号」の追尾実験が行われました。

安定した追尾が行われ、軌道についての完全な記録もとれました。
実験は成功しました。

オリンピックの中継に使われる通信衛星「シンコム3号」が
1964年8月19日にアメリカ・フロリダ州のケネディの宇宙基地から打ち上げられ、
世界初の静止衛星として赤道上空の最終静止点に到着すると、
9月12日夜11時から翌朝にかけて、「ループテスト」が実施されました。
ほぼ完成していた茨城県鹿島町(現・鹿嶋市)にある
郵便省の電波研究所鹿島地上局から試験信号を送り、
衛星を中継して戻ってくるかを確認するのです。
このアンテナの直系は送信用が10m、受信用が30mで、東洋一と謳われました。

テストの成功で、
「東京オリンピックの宇宙テレビ中継ができることが確実になった」と、当時のニュースは伝えています。

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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