東京五輪のフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得し、引退を表明した高松市出身の宇山賢選手が、15日、競技生活を支えてくれたゆかりの人達を訪ね、感謝の気持ちを伝えました。

宇山選手が最初に訪れたのは、母校の高松北中学校・高校。玄関先に飾られた自身のメモリアルボードを見て、嬉しそうな表情を浮かべていました。

(東京五輪フェンシング金メダリスト 宇山賢選手 高松市出身)
「SNSで見たが、実際に見るのは初めて。思っていたよりもサイズが大きい。本当にありがとうございます」

体育館に場所を移し、後輩たちから花束とメッセージカードを受け取った宇山選手。「みんなの応援のおかげで、金メダルが取れたと思っています」と感謝の気持ちを伝えました。

(フェンシング部の後輩は…)
「宇山選手のようになれるよう練習を頑張りたい。対面できてすごくうれしかった。私も将来五輪の舞台で宇山選手のように輝きたい」

この後、宇山選手が訪れたのは、手袋の産地、東かがわ市。

(玄関先で挨拶)
「ようやく帰ってきました。1年2カ月ぶり」

迎えたのは、宇山選手が中学の時から試合で使うグローブを手がけてきた手袋職人の細川勝弘さん・かずゑさん夫婦です。

実際にオリンピックで着用していたグローブを見ながら、闘いの日々を振り返りました。

(細川かずゑさん)
「最高だった。本当に良かった」

(細川勝弘さん)
「最後に金メダルで終われて、ほんの少しだが、手助けできて最高」

競技人生を支えてくれた2人の前で、次なるステージでの活躍を誓いました。

(宇山賢選手)
「一から勉強することばかり。不安もあるが、楽しみもある。全力で、なるべく早く色んなことができるようになりたい」

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