2010年の冬季オリンピックから採用された『スキークロス』。
実はオリンピック競技に採用されて以降、日本人として初めてワールドカップの表彰台に上ったのが、新潟県胎内市出身の須貝龍選手です。
オリンピック出場への期待が高まるなか、練習の様子を取材しました。
青空の下、風を切って雪山を滑走する須貝龍選手。
ジャンプやウェーブ・バンクなどが設置された1kmのコースを複数人で、時速約100kmで駆け抜けるスリリングな展開が魅力のスキークロスは“雪上の障害物競走”とも呼ばれています。
3年前までは、アルペンスキーの選手だった須貝選手ですが…
【須貝龍 選手】
「2018年の平昌五輪への出場が叶わなくて、五輪を目指すためにスキークロスを選らんだのがきっかけ」
転向後、2020年のワールドカップで5位入賞を果たすと、今年3月にロシアで開かれたワールドカップでは準優勝。
オリンピック競技に採用されて以降、日本人としては初めてワールドカップの表彰台に上がりました。
そんな須貝選手の練習をのぞくと、日本代表のメンバーとともに競技の土台となる筋力や体幹を鍛えていました。
【須貝龍 選手】
「今、足を鍛えている。太ももとか背中とかを鍛えている。(足は)加速につながる部分なので、スキーで一番重要」
ウエイトトレーニングで汗を流していたかと思えば午後には…
【須貝龍 選手】
「これからロードバイクに乗る。持久系のトレーニングで、湖一周を走る」
バイクで30kmの道のりを走ります。
【須貝龍 選手】
「パワーがついてきている」
武器とするパワー・スピードに加え、瞬時の判断力や高い技術が要求されるこの競技。
【須貝龍 選手】
「(アルペンスキーは)1人で滑る種目。前の選手との接触だったりは、経験が不足しているので、そういう経験はどんどん補っていかなくてはいけない」
練習場にも顔を出し、癒やしの存在となっている息子の錬くん。
そして、生まれ育った地元・新潟への思いを胸に、オリンピック出場を目指します。
【須貝龍 選手】
「北京五輪では金メダルを取ることが目標。雪国のすばらしさを僕がメダルを取ることで、またさらに感じてもらえれば」
NIHON2020.COM - Olympic Games Tokyo 2020.