ドジャースの大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、勝てばリーグ優勝とワールドシリーズ進出が決まる敵地でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦に「1番・DH」で先発出場。2安打1四球でポストシーズン自身初の3試合連続安打としたが、デーブ・ロバーツ監督(52)は初回無死二、三塁で三塁走者の大谷が本塁に走らなかったプレーに珍しく苦言を呈す場面があった。チームは6―12で大敗し、これでドジャースの3勝2敗。第6戦は20日(同21日)にドジャースタジアムで行われる。
初回は左腕ピーターソンとの対戦。この打席は4球目のシンカーがすっぽ抜けて大谷に当たりそうになる場面があったが、直前で回避。フルカウントから外角スライダーをバットの先で引っかけて二遊間を破り、右前に運んだ。この安打でポストシーズン自身初の3試合連続安打とした。さらに次打者ベッツが右方向へ強い打球(記録は二塁打)を打ち、右翼手がはじいたのを確認すると急加速して三塁まで進んだ。無死二、三塁と絶好の先制機だったが、T・ヘルナンデス、フリーマン、エドマンが打ち取られてまさかの無得点に終わった。
試合中に中継局の米「FOX」のインタビューに応じたデーブ・ロバーツ監督は、初回の大谷の三塁走者としてのプレーに珍しく苦言を呈す場面があった。初回無死二、三塁でメッツ守備陣は前進守備を敷かずに1点やむなしという守備シフト。T・ヘルナンデスが遊ゴロを打ったが、大谷は本塁へ突っ込まず、結果的にこの回無得点に終わっていた。そして、その裏にメッツにアロンソに3ランが飛び出し、4回までに10失点と苦しい展開となった。
指揮官は大谷のプレーについて「わからない」とコメント。「フィールドの中央にボールが飛んだけど、彼はちょっと頭が真っ白になってしまって、そこで固まったんじゃないかな。あのプレーで明らかに彼らは勢いをつけた。私たちがそれを乗り越えることを望む」と推察していた。
試合後の会見でもロバーツ監督は大谷の走塁について「二遊間は下がって、一、三塁は前進守備だった。翔平はスタートしなければいけない状況だったが、彼は固まってしまったようだ。言い訳できない。メッツが最初のイニングを切り抜けて、その後に勢いをつけることができた部分もあると思う。初回に1-0とリードすることができたはず」と珍しく苦言を呈した。
メッツが初回にアロンソの3ランで先制。大谷の第2打席は0―3の2回2死一、三塁で迎えた。ピーターソンの初球が暴投となり、大谷が大声で三塁走者E・ヘルナンデスを呼び込んで1点を返した。なおも2死二塁で、カウント3―1となったところで大谷の目に何か入ったようでタイムをかけ、心配そうにデーブ・ロバーツ監督とトレーナーがベンチを飛び出したが、大谷がこれに気づかずに打席に入ったため指揮官らは慌ててベンチに後ずさりした。そして、フルカウントから四球を選び、このシリーズ5試合目で8個目の四球を選んだ。続くベッツは一飛に倒れ、追加点はならなかった。
ドジャースの先発フラーティが3回までに8安打で8失点の大乱調。4回は9番パヘスにPS初本塁打が飛び出し、2―8で第3打席を迎えた。この打席は初球のスライダーに詰まりながらも左前にポトリと落とし、厳しい試合展開ながらもバットで見せ場をつくった。ベッツ、フリーマンが連続四球でつないで2死満塁としたが、元西武の2番手右腕ギャレットに対し、フリーマンが見逃し三振に倒れて無得点に終わった。
打線はパヘスの1試合2発、ベッツの本塁打と6点を返す粘りは見せたが、フラーティ、ハニーウェルの2投手が計14安打12失点と大量失点が響いた。
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