バレーボール東京オリンピック代表で静岡県三島市の東レ・アローズに所属する藤井直伸選手が、27日自身のSNSで「胃がんのステージ4」と宣告されたことを明らかにしました。

東レ・アローズのセッター藤井直伸選手は去年29歳でオリンピック初出場を果たし、男子日本代表の29年ぶりのベスト8入りに貢献しました。

藤井直伸選手 「勝ちにこだわる姿勢だったり、1点の重みを五輪舞台を経験することで感じたことが一番大きな事」

Vリーグでの活躍が期待されていましたが、27日自身のSNSで胃がんのステージ4と診断され治療に専念することを明かしました。

藤井選手によると年末に目の不調を感じ、検査入院して胃がんが見つかりました。目の症状は胃がんの転移が原因だということで、転移は複数カ所にのぼる可能性があるとしています。

宮城県出身の藤井選手は順天堂大学から東レ・アローズに入団、2017年にVリーグ優勝や日本代表初選出と飛躍を遂げ、今や国内を代表する人気選手の1人です。

そして私生活では去年9月に元日本代表の佐藤美弥さんとの結婚を発表していました。

所属する東レは「藤井主将が少しでも安心して治療に専念できるよう毎試合での勝利を目指します」と発表しています。

また、藤井選手は「今回の闘病がこれからの人生にとってプラスになるように、一回り大きな人間になって帰ってきます」とコメントを寄せています。

藤井選手は放射線治療が終了して、28日から抗がん剤の治療に入るということです。

SNSでは「がんばってください」「しっかり治療して戻って来てください」といった激励のコメントが寄せられ、藤井選手は28日にSNSを更新し「たくさん温かいメッセージをありがとうございます。元気、勇気をいただきました」とお礼を述べています。
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