東京オリンピック・パラリンピック選手村跡地のマンション「HARUMI FLAG」が大人気です。最高倍率、なんと111倍。一体、何が起きているのでしょうか?
■駅まで徒歩20分でも“殺到”
東京・晴海で、去年、開催された東京オリンピック・パラリンピック。選手村の跡地に今、熱い視線が注がれています。
大会期間中、各国の選手が過ごした選手村。現在、HARUMI FLAGと呼ばれる大規模都市開発が行われています。
三井不動産レジデンシャル HARUMI FLAG 古谷歩営業所長:「2024年に完成するHARUMI FLAG全体の模型。分譲住宅で4145戸、そして賃貸住宅で1487戸。合計5632戸の住宅ができる予定」
居住エリアは、主に3つ。そこに様々な施設が建設されます。
街の中心部にあり、大会期間中、トレーニングセンターとして使われていた場所は、大型商業施設になります。食堂の跡地には、小中学校が建設される予定です。
古谷営業所長:「(Q.“HARUMI FLAG”のコンセプトは?)3方向が海に囲まれているので、東京の色んな所から見られる場所。統一したデザインと美しい街並みを造る」
2019年から住宅販売を開始したHARUMI FLAG。当初は、最寄りの大江戸線・勝どき駅まで徒歩で20分かかることから、利便性の面で不安を持たれていました。しかし、今では・・・。
古谷営業所長:「(抽選販売で)当初は、2倍以上の平均倍率。直近販売で、平均倍率が8倍を超えた」
■“人気急上昇”の理由は・・・
古谷営業所長:「シービレッジという海側街区の部屋。ここは、高さ2メートル50センチ。レインボーブリッジを部屋から眺められる。非常にぜいたくな環境なのかなと」
2LDKで、95平米の広さを誇る部屋。価格は8400万円から8700万円です。
周辺の環境や内装は、販売当初から大きく変わっていないにもかかわらず、物件の人気が急上昇しているHARUMI FLAG。一体、なぜなのでしょうか?
1つ目の理由が「価格」です。ここ数年、都内のマンションが軒並み値上がりするなか、HARUMI FLAGは2019年の発売当初から据え置きです。さらに・・・。
古谷営業所長:「このコロナ禍を経て、広い住まいに対するニーズ。周辺環境に対するニーズが非常に強くなった。今、住んでいる所は不満じゃないのに、より良い条件をという方の反響が大きい。都心6区は、平均面積で60平米。ここは20平米以上。1ルーム分くらい広い商品規格」
新型コロナの流行後、在宅ワークが広がり、交通の便への優先度が低下。代わりに、広くて周辺環境が充実した住まいを求める人が増えた結果、HARUMI FLAGの購入希望が激増したというのです。
11日に行われるという、マンション販売の抽選。申し込みをした男性(33)に話を聞きました。
購入検討者:「中央区で、80平米、90平米、それ以上の部屋が、あの価格で買えるというのは、おそらくどこを探しても他にない。(抽選に)当たってほしい気持ちはありつつ、こればかりは、ご縁かなと思ってますので。この1週間、できるだけ徳を積んで過ごしたい」
(「グッド!モーニング」2022年4月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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