長野オリンピックに出場した元日本代表選手による特別授業が9日、秋田県北秋田市の中学校で行われた。

 特別授業を行ったのは、1998年の長野オリンピックでスキー・ノルディック複合に出場した荻原次晴さん。

 特別教室は、オリンピックの経験者が講師となり、自身の経験を通してスポーツの素晴らしさやオリンピックの意義などを伝えるもので、秋田県内では10年前から行われている。

 9日は、荻原さんがオリンピック出場まで自身が積み重ねてきた努力を振り返り、生徒たちに目標に向かって全力で取り組むことの大切さを伝えた。

 荻原次晴さん:
「人生は何があるかわからないからこそ、自分の好きなことを続けるのが大切なのかな」

 この後、生徒たちは、荻原さんが考えた「滑走リレー」に挑戦。片足にモップを履いて、滑りながら進むもので、スキーの滑走を体験する。

 生徒たちは、互いに声を掛け合いながらリレーをつなぎ、チームプレーの大切さを改めて感じていた。

 生徒:
「オリンピック選手になるのは、かなりの努力が必要だとわかった。僕も部活動をやっているので、きょうの話に基づいてしっかりやっていきたいと思います」

 生徒:
「阿仁中は人数が少ないが、そこを強みにして、みんなでこれからも頑張っていきたいと思いました」

 荻原次晴さん:
「生徒さんに元気をお伝え出来たらと思ってやってきたが、逆に僕のほうがパワーをいただきました。オリンピック精神をすでに身につけている生徒さんたちで、すてきだと拝見しました」

 荻原さんは、10日も北秋田市の合川中学校で特別授業を行う。

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