東京オリンピックをめぐる贈収賄容疑で組織委員会元理事らが逮捕された事件で、大会スポンサーのAOKI側が、およそ5年前から元理事に便宜を図るよう依頼していたことが新たにわかった。

大会組織委元理事の高橋治之容疑者は、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲容疑者らから、大会スポンサー契約などの便宜を図る見返りに5,100万円の賄賂を受け取った疑いが持たれている。

AOKI側は、2017年9月に高橋容疑者の会社とコンサル契約を結んだが、そのおよそ8カ月前から、オリンピック関連の便宜を図るよう依頼していたことが新たにわかった。

特捜部は、AOKI側が要望をまとめた文書などを押収していて、これが元理事の職務に関連した依頼だったとみて逮捕に踏み切ったとみられる。

関係者によると、特捜部の調べに対し、高橋容疑者と青木容疑者は容疑を否認しているという。

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