FIFAワールドカップカタール2022。決勝トーナメント進出のかかった運命のスペイン戦に向けて、森保一監督と権田修一選手が公式会見に出席し、試合への意気込みを語りました。
Q:明日のスペイン戦に関して一言
森保:皆さんこんにちは。明日のスペイン戦に向けてですが、まずはこの準備期間である3日間、今日はまだトレーニングしていませんが、ミーティング等々、明日のスペイン戦に向けてチームとして良い準備ができてきているというふうに思いますので選手たちには明日、プレッシャーがかかる試合だと思いますが、自分たちの力を信じて、自分の力を信じて仲間を信じて戦いに臨んでほしいなというふうに思います。
重要な試合に変わりはないですが、選手たちが普段やっている力を100%個としてチームとして出してくれれば結果はついてくると思いますので、まず自分たちの力を100%発揮できるように思い切ってプレーしてほしいと思いますし、スタッフの一人として環境づくりをしていきたいなというふうに思います。
そしてサポーターの皆さん、国民の皆さんに喜んでいただける結果を出せるように明日の試合もチーム一丸となって最後まで戦い抜きたいと思いますので、どうぞ応援、そして共闘、よろしくお願いしますということをお伝えしたいと思います。
権田:皆さんこんにちは。権田修一です。1戦2戦終わり、2戦目は僕らの望んだ結果ではなく、もちろん皆さんも失望された方も多いと思いますし、2戦勝っていればそこで予選突破が決まっていたというたらればを言ったらきりがないところですけど、色んな僕らも正直、批判を受けているところはあります。
ただ、僕自身、この3戦目に勝てばトーナメント進出っていう分かりやすい状況にできたことっていうのは、この1、2試合目、とくに初戦のドイツ戦で勝ったことでの成果なのかなっていうふうに思っていて、僕ら日本代表は予選リーグ突破、そしてベスト8以上、そこを目指してやっている中で、今回勝たなければいけない状況、もちろんリーグ戦なので引き分けっていう結果もありますが、決勝トーナメントが1試合増えたような感覚、ベスト32からベスト16への戦いが明日の試合になるっていう気持ちで臨みたいなと思いますし、これがベスト16で強豪国、モロッコかクロアチアかベルギーかまだ分かんないですけれど、そこと当たった、じゃあそこの試合も勝たなければいけないんだとしたら、僕らがベスト16に行くために明日のスペイン戦っていうのは勝たなければいけない。
そういうふうに捉えたら僕らは上にいくために、どこが相手だったとしても勝っていかないと僕らが目指している新しい景色ベスト8以上っていうのは、成し遂げられないですし、そういうことを考えても今僕らがもしここが勝っても何点以上取らないといけないとか、そういう状況になってしまうと、少し色んな難しい感情が出たかもしれませんが、僕らがやっぱり初戦しっかりハードワークしてドイツに勝てたことによって、今回このような自分たちの結果次第で上にいけるチャンスを残せたっていうのは僕らにとってはすごくポジティブですし、そのような状態で僕も、監督も仰ってましたけど、選手も一緒に普段ご飯食べたり一緒にいろんな話をしていて、ほんとみんなポジティブに相手がどこだろうと俺らが目指しているところにいくためには勝たないといけないんだよっていう話をみんなやっぱりしているので、当然スペインという難しい相手、世界的にも本当に強い相手ですが、僕らのすべてをぶつけたいと思います。
日本では朝の4時キックオフなので、寝てから見るか夜中起きてて見るかすごく難しい時間になるかもしれませんが、1、2戦目同様たくさんの方が僕ら日本代表をサポートしてくれることを本当に望んでいますし、そのサポートに応えられるように僕ら選手は精一杯頑張ろうと思います。
Q:ルイス・エンリケ監督率いるスペインのチームの一番好きな点、難しい点
森保:スペインを非常に戦術的にそしてテクニカルに戦える素晴らしいチームだとは思いますが、今のルイス・エンリケ監督のもとダイナミックさとテクニカル、戦術的な部分、すべて持ち合わせている素晴らしいチームだなというふうに思っています。
権田:僕自身まずは、スペインのサッカーというところで言うと、昨シーズンですね。昨年スペイン人のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(清水エスパルス元監督)の下でプレーしたことがあって、その監督の下でやっている時にすごく感じたのは、すごく整備されたサッカーをしてくると、ポジションをしっかりと取ること、攻撃においても守備においても、相手の立ち位置だったりとかそういう所で自分たちがまずポジションをとること、ポジショニングプレーという言葉を使うこともありますが、そういう部分っていうのは、もともとスペインという国自体そこの質が高いなっていうふうに思っています。
その中で、バルセロナでルイス・エンリケ監督がやられていた時もそうですけどよりポジションを取ったところからダイナミックに攻めてくるところっていうのは、バルセロナで指揮している時からすごく感じていましたし、今回の代表チームでも、どちらかといえばサイドの選手は一発の裏だったりとか動き出しに特徴がある選手を使ったりとか、よりポジションから相手の嫌なところをついてくるようなサッカーをしてくると思うので、そういうところは注意をしなければいけないかなと思っています。
Q:選手たちへかけた言葉、監督からの印象的な言葉
森保:まずは明日勝つ確率を高めるためにそれぞれのコンディションを上げていくということ。中3日で、メンタル的にもフィジカル的にも、この2戦で疲れているところをしっかり上げていってもらえるようにということを話しました。そして、明日のスペイン戦に特別ということではないのですが、できる選手がいるからこそ、こうやってまたスペイン戦にグループリーグ突破をかけて戦うことができるということを思っていますので、自分の力、自分たちの力を100%発揮してほしいなというふうに思います。
これからまた選手たちにも同じような、これまでの繰り返しでかける言葉としては明日非常に大切な一戦になると思いますが、目の前の一戦に最善の準備をして、全力を出して勝利を目指して戦うこと、これまで通りやっていこうということを選手には伝えると思います。
権田:まず僕が言おうとしたことを監督が言わなくてよかったです。僕は、ゴールキーパーというポジションもあって、失点には常に絡んでしまうポジションなんですが、監督からカナダ戦の後、チームに対してもそうですし、今回のコスタリカ戦の後もそうですけど、過去はもう変えられないと、やっぱ起きてしまったこと、もう過ぎてしまったことは変えられないけど、今からできることっていうのは未来を変えることは自分たちの力でできるんだっていうことを監督は僕の中では都度結果が出なかったときにやっぱそういうふうに僕は言われて、僕自身そういうポジションなので当然悔しさもあるし、もう少し何かできたんじゃないかって思いは常にあるんですけど、やっぱり自分が変えられるのは過去じゃなくて未来なので、やっぱりそこの部分はすごく自分の中では監督の言葉の中で大事にしていますし、今までそれで何度か救われてきたなと思っています。
Q:アジアのサッカーは欧州やラテンの国のサッカーとどう違うか。
森保:怪我人は酒井(宏樹)ができるかどうかで、今日練習に入ってくるので、昨日の練習では外れた選手いますけど、全員練習はできる状態、明日の試合に向けては酒井以外できるかなというふうに思っていますし。世界のフットボールとの違いを今聞かれたと思いますが、ヨーロッパのフットボールに全世界合わせてきている、戦術的にもフィジカル的にも高く戦っていくということ、世界全体の傾向は似ているところはあると思いますし、差は縮まってきているかなというふうに思っています。
ただし戦う上では、やはりこれまでのいわゆる強豪国との差を埋めるべく我々は学びながらどうやって超えていくかっていうことをこのワールドカップでも見つけていけるかなというふうに思っています。
Q:周囲の大きな反応にどう対応するか、どう力にしていくか
権田:僕の場合は、やっぱりゴールキーパーっていうこともあって、点を取られたら批判されるし、取られなかったら賞賛されるし、僕の場合しかも、1試合目にまあPK与えましたけどマンオフザマッチに選んでもらえて、逆に2戦目はあのシュート、まあ僕自身も準備の段階でしっかりポジション修正をしっかりできていれば止めれたっていう感覚はあるので、まあ自分のミスで失点をしてっていうところで、そこの批判も当然浴びるっていうのは、ずーっとなんか手のひらが表になったり裏になったりっていうのをサッカー人生を通じて繰り返しているような感覚があるので。
正直そこの部分は、当然批判をされるとか、そうやって盛り上がるっていうのは、このワールドカップっていうものが、これだけやっぱプレスカンファレンスにたくさんの方が来てくださるっていうのに表されるように、本当に注目された大会であって、この前のゲームは日本時間も(夜)7時でしたし、本当にたくさんの方が見やすいような環境の試合でのやっぱ結果だったので、まあもちろんそこの批判ていうのがあるのはもちろんですけど。
でもやっぱ僕がいつも自分の中で思っているのは、何があっても結局プレーするのはやっぱ自分ですし、本当自分だったりチームだったりっていうものがそれで逆に賞賛されたから自信過剰になっても良くないですし、批判されたから自信を失ってしまっても良くないですし、僕たちが森保監督のもとずっとやってきたことっていうのを、やっぱもう今一度やっぱ信じてやる、でこれからトーナメントに勝ち上がった後もやっぱ信じ続けてやること。
やっぱそれが、一番僕は大事なのかなと思っていますし、僕はずっとサッカーをやってきて自分が今までやってきた練習だったりっていうのがやっぱり試合につながると思ってやってきているので、もうそれを今までもそうですし、先輩方も今ここにもいらっしゃいますけど、いろんな批判を受けながらもほんとに活躍された方々の分を僕らが今はね、引き継いでいるだけなので、これから先も、やっぱ日本サッカーはそういうふうにいいときは当然賞賛されて、ダメなときはっていうのは仕方ないことなので、これはもう天気と一緒でストレスに感じても仕方ないことなのかなと思ってるので、しっかり自信もっていきたいなと思います。
森保:選手は非常にしっかりとしたことを言っているので監督がしゃべりづらいですけど、先に喋ればよかったと思っています。まずは賞賛も批判もあり手のひら返しをされるという部分においては、やはり勝負の世界ですので、勝てば賞賛、負ければ批判されるっていうことは、当たり前のことかなというふうに思っていますし、できれば批判はされたくないですけど、賞賛も批判も含めて日本の国民の皆さんがサッカーに興味を持ってもらい、サッカーというスポーツを認識してもらい、そこで議論をしてもらえるということを非常に私自身は嬉しく思います。
それだけサッカーが、そしてサッカーは日本の国民の皆さんの日常生活に寄り添って見てもらえることもできるスポーツだなというふうに逆に思ってもらえると、あの、議論は自由なんで、見方も自由ですし、自由にしていただければなと、自分の思いをぶつけてほしいなというふうに思います。喜ぶのもいいですし、ストレスをぶつけるのも全てが嬉しいというふうに思っています。
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★アベマでは、2日早朝4時より日本の第3戦スペイン戦を無料生中継します!そして、テレビ朝日系列では2日よる8時からの『修造&一茂のイミシン』にてスペイン戦の模様をたっぷりお届けします
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