「僕には、大谷は野球少年にしか見えないですから。」
そう語るのは、花巻東高校で監督として指揮をとられている、佐々木洋監督です。
大谷選手が高校時代に学び、絶対的な信頼を置いていた恩師に当たります。

高校時代をともに過ごした教え子が、今や世界のスーパースターとして活躍しているのは非常に嬉しいことですよね。2021年に大谷選手がMVPを獲得した際には次のような祝福のコメントを残しています。

「野球の技術、人としての人格、非常識な発想を常識に変えた。この影響力、総合的に数字だけでなく全体を見て評価していただいたんじゃないかなと。そういうMVPだったんじゃないかなと思っていますし、非常にうれしく思います。
 おめでとうとかじゃなくて、ありがとう。それだけです。」

佐々木監督と大谷選手は相思相愛で、お互いがリスペクトの感情を持って接している理想の関係だと思います。大谷選手が野球人生の中で最も影響を受けた人物は誰かと質問された時に、次のように語っています。

「本当の意味で自分が変わったのは、佐々木監督と出会って花巻東高校で過ごしたことじゃないですかね。高校に入るまでは『プロに入れたらいいな』というくらいの感じでしたから。
監督からミーティングなどで、野球だけじゃなく、社会に出てからの話などいろんな話をしてもらったことが大きいです。
監督の指導や、当時言ってもらった言葉は、僕にとってすごく新鮮でためになることでした。今も活きています。」

メジャーリーグで二刀流として大活躍する大谷翔平選手の頭脳には、佐々木監督の教えが隅々まで染み込んでいるのではないでしょうか。

大谷選手がプロ野球で活躍後、メジャーへ挑戦する際に佐々木監督はインタビューの中で、
「大谷選手がメジャーに挑戦しますが、どのように思われますか?二刀流として活躍できると思いますか?」というインタビューを受け、次のように答えています。

「活躍できるかどうかというのは、やってみないと分かりません。
 僕には、大谷は野球少年にしか見えないですから。自信があるとかないとか、活躍できるとかできないとか、大谷本人は考えていないんでしょうね。
特に彼は、アメリカへ行ってお金を稼ぎたいから行くとか、自信があるから行くのではなく、純粋な野球少年のまま、挑戦したいからアメリカへ行く、ただそれだけなんだと思います。
高校生の時も、野球少年が純粋にアメリカへ行って挑戦したいと言いました。
それは今でも変わらないんじゃないですかね。」

プロ野球選手になると仕事になるため、楽しくなくなるという話を聞きます。
しかし大谷選手はプロ野球、メジャーへ行っても純粋に野球を楽しんでいるようです。
純粋な野球少年のように楽しんでいるからこそ、今の活躍があるのかもしれません。

また、大谷選手が挑み続けている二刀流について、佐々木監督はこのように語っています。

「例えば非常識な発想で行動する姿は、野球だけではなく、あらゆるスポーツ界においても何かしらの影響を与えたと思います。
大谷には野球の上手い選手になるだけではなくて、野球もできる、そして社会的にも称賛される人間になってほしい。
子供達の目標となり、羅針盤となる、そんな人間になって欲しいと思うんです。
そういう存在になれるのが大谷翔平であって、それが真の二刀流だと私は思っています。」

恩師である佐々木監督のコメント通り、大谷選手の二刀流への挑戦は野球界だけでなく、
社会全体にとって多大なる影響を与えています。
日本では「大谷選手が二刀流としてホームランを打った。ピッチャーとしても勝利投手になった。」というニュースは、人々に元気や勇気を与えてくれました。

「不可能を可能にする」
「既存の常識をひっくり返す」
「自らの信念を貫く」

大谷選手の生き方には、このような力強さがありますが、実は高校時代の恩師である佐々木監督が大切にしている言葉でもありました。大谷選手は高校時代からその教えを自分の生き方に落とし込み、力強い生き方を体現し、見ている私たちにパワーを与えてくれます。

ということで今回は、花巻東高校・佐々木監督のことや、佐々木監督が語る大谷選手のエピソードについてご紹介します。高校生とは思えない、大谷選手の卓越した思考力を感じられ、もっと大谷選手のことが好きになると思います。きっと平凡な日常を明るく照らしてくれると思う動画になっているので、ぜひ最後までご覧ください。この動画がよかったら高評価・グッドボタンをお願いします!

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