東京オリンピック競泳日本代表で新潟医療福祉大学職員の水沼尚輝選手が、8月18日NSTのインタビューに応えました。

初のオリンピックで得た収穫を胸に見据えるのは、3年後のパリです。

【水沼尚輝 選手】
Q.東京オリンピックお疲れさまでした。
「ありがとうございました」

Q.振り返ってどんな舞台でしたか
「振り返ると、あっという間の試合だったな、と思っていて。やはり悔しさは残りますね」

新潟からも多くの声援が送られる中、水沼選手はまず個人種目男子100mバタフライに出場。

予選を通過し準決勝に駒を進めますが、51秒57のタイムで悔しくも敗退。目標にしていたメダルには届きませんでした。

【水沼尚輝 選手】
「ああいう舞台でベストパフォーマンスを出す難しさは、痛感した。その場の雰囲気が変わってしまうと、何か自分の中で迷いだったり、軸がぶれてしまっているような感じがあったので、まだ場数を踏んでいない、弱いところが出てしまったな」

それでも、悔しさだけでは終わらせませんでした。

その後挑んだメドレーリレーでは、決勝で個人の自己ベストを上回る50秒88で役割を果たし、大舞台で日本記録の更新に貢献しました。

【水沼尚輝 選手】
「(個人種目の)悔しさを心の中でしまいつつ、メドレーリレーを泳いだ。日本記録を出せたということは、僕にとってすごく財産になりましたし、おそらく日本の水泳界にとってもいいステップになったと思う」

悔しさとともに収穫も掴んだ、初のオリンピック。

そんな戦いのさなか選手村で過ごしていた水沼選手は、実は新潟へのこんな思いを抱いていたそうです。

【水沼尚輝 選手】
「砂浜にも行けなかったし。ホームである新潟の海をずっと見たいなと思っていたので、帰ってからすぐ海を見に行った。波が来たり引いたりというのを、ただ眺めて心を無心にして、あ~オリンピック終わったんだなと、しみじみしながら海を眺めました」

大会を終え、新潟の海でリフレッシュしたという水沼選手。今はオリンピックの課題を踏まえ、すでに練習を再開しています。

【水沼尚輝 選手】
「泳ぎの技術的な部分をしっかり修正することと、メンタル的な部分でいかに強い自分を保たせることができるか。意識しながら勝つ練習をもう少し本格的にやっていきたい」

Q.今後に向けての目標を教えてください
「今回のオリンピックでメダルを取りたい、という気持ちが強く芽生えたので、3年後のパリでは、確実にメダルを取りたい」

届かなかったメダルへ…さらなる高みを目指す、水沼選手の挑戦が続きます。

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